2003年7月1日(カルフォルニア発) 米アシロマ情報アーキテクチャ研究所(AIfIA: The Asilomar Institute of Information Architecture)の翻訳部会では、情報アーキテクチャに関するリソースや記事を、英語から7言語へ翻訳を進めてきました。
本日、AIfIAのウェブサイトのインターナショナルセクション(www.aifia.org/translations)で、デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、そしてスペイン語でのリソース提供を本格的に開始しました。
AIfIAサイトと情報アーキテクチャに関するいくつかのリソースはすでに翻訳されており、またさらに多くの翻訳が2、3ヶ月以内に完了します。また、英語以外の言語の記事を英語に訳すことも行ってゆく予定です。
「情報アーキテクチャは世界中で実践されてるにもかかわらず、ほとんどのリソースは英語なんです。」翻訳部会のリーダーであるピーター・ヴァン・ディックは言います。「この分野をもっと成熟したものにするには、今日世界中で深められつつある経験や見識を協力してまとめあげることが肝心です。それにはまず、重要な文献をあらゆる言語に翻訳してゆくことが役立つのでは、と思いました。我々は主に、意思決定者に情報アーキテクチャの重要性を知らしめる翻訳文献に主眼を置いていますが、これは現場でIAに携わる人のための翻訳でもあるのです。」
翻訳部会の発足は、国際的で多言語なボランティアチームの数ヶ月におよぶ作業の成果です。ブラジル、チリ、デンマーク、オランダ、日本、ポルトガル、スペイン、カナダ、そしてアメリカから、メンバーがメーリングリストやWikiやMovable Typeを通じて協力しあい、このプロジェクトを導きました。
そして著名な著者のみなさん、ブルース・トグナッチーニ、ルイス・ローゼンフェルド、ピーター・モービル、そしてトーマス・メイヤーには、それぞれの記事の翻訳を快く承諾していただきました。新しい記事は翻訳され次第、AIfIAのサイトに追加掲載してゆく予定です。
ピーター・バン・ディックは言います。「みなさん、この取り組みに対してとても乗り気になってくれたんです。契約上のごたごたが発生した場合を除いて、我々が声をかけた著者のみなさん全て、翻訳を快く許可してくれたんです。」翻訳された記事はすべてAIfIAのサイトで無料で読むことができます。
各国の翻訳チームは随時、この分野の先駆者による文献を訳していただける、ボランティアの翻訳者を募集しています。またこの他の言語についても、プロジェクトの進行に伴い追加されてゆく予定です。
デンマーク語
スティグ・アンダーセン (Stig Andersen)
email: stig.andersen@it.dkオランダ語
オスカー・ヴァン・リジウィスキ (Oskar van Rijswijk)
email: oskar@mijncomputer.nl英語
ジーン・スミス (Gene Smith)
email: gene@atomiq.orgフランス語
ステファン・ヴォルト (Stephane Volet)
email: steph@zboing.caイタリア語
マルコ・エステバン・カルゾラーリ (Marco Esteban Calzolari)
email: esteban@marcocalzolari.it日本語
佐藤 伸哉 (Nobuya Sato)
email: nobsato@nobsato.comポルトガル語
リビア・ラベティ (Livia Labate)
email: liv@livlab.comスペイン語
ジョージ・アロンゴ (Jorge Arango)
email: jarango@jarango.com
情報アーキテクチャ(IA)のリソースをさまざまな言語に翻訳することを目的とし、IAを世界中に広め、また情報アーキテクチャを一学問分野として確立させていくことをその目標としています。
いいえ、翻訳記事には誰でもアクセスすることができます。AIfIAの翻訳権の契約上、元の記事の著者には、全ての著作権を保持したまま、インターネットで記事の翻訳を掲載するというオープンな権利をAIfIAに譲渡してもらう形になっています。AIfIAがそれらの翻訳記事へのアクセスに対して課金するということもありません。
コンテンツはAIfIAのウェブサイト上で閲覧可能です。各言語がそれぞれのトップページを持ち、そこからAIfIAの情報や翻訳記事へとリンクしています。
翻訳記事は、言語ページ(現在はEメール)を通じて誰でも提案することができます。そしてそれを各国語の言語代表者(編集者)が翻訳可能な記事としてリスト化します。その記事の妥当性は、AIfIA翻訳プロジェクトの責任者と各言語代表者が確認します。
「あらゆる習慣、国、文化の人々とつながり合うことは、AIfIAだけでなく、IAやデザイン、情報技術コミュニティ全体にとって今や避けられない急務なのです。そこで発揮される、互いに橋渡しをしてコミュニティをつなぐ能力こそが、我々にとって強力なメリットとなるのです。」
ピーター・モービル
共著:情報アーキテクチャ入門
「今日、世界中のIAを取り囲む状況でいえることは、IAに関する系統だった情報が非常に乏しいということです。(特に非英語圏で。)現場で働く多くの人は、似たような興味を持った人々からの支援や有益な情報などが得られす、孤立していると感じているのが現状です。しかしながら、アメリカがその分野での研究や人々の活躍で目立っているとはいえ、IAが世界的に非常に有名になってきていることは事実です。このことは、これからのIA界における国際化が秘めるパワーを示しているといえます。」
リビア・ラベティ
インフォメーションアーキテクト ブラジル、サンパウロ
お問い合わせ先
アシロマ情報アーキテクチャ研究所
http://aifia.org/